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マルシェはたくさんの笑顔が集まる場所。

農家さんと献立の相談をするお母さん、
無添加のおつまみを片手にワインを飲むお父さん、
神社を走りまわる子どもたち。

第3日曜日の鳥飼八幡宮には、そんな日常の幸せがあふれています。

その中でも、ひときわ笑顔が集まるお店がありました。

近づいてみると、真っ赤で絵に描いたようなかわいい「いちご」が。

久留米市のうるう農園さんです。
小粒のあまおう、苺ジャム、手作りの野菜石鹸を販売されていました。

——あまおうと聞くと大粒のいちごをイメージしますが、並んでいるいちごは小粒なんですね。

「この時期は小粒が多いんです。大粒の先っぽが一番甘いんですが、この小粒も同じくらい甘いですよ。」

なるほど。同じ品種でも時期によって大きさも味も違うとは知りませんでした。
農家さんと話すといつも新しい発見があるのがマルシェの醍醐味です。
一口味見をしてみると、ほんとだ、甘い……しかも新鮮！

「真夜中に摘んで、早朝詰めて久留米から持ってきました！」

えーっと、それって何時に寝て何時に起きてるんでしょうか……。
農家さんたちはマルシェのスタートに合わせて朝採れの野菜を遠方から来てくださっています。（とても有り難いことです。感謝……！）

就農して3年目の古賀さんはなんとまだ25歳。
農業をはじめる前は営業のお仕事をされていたのだとか。

——全くゼロの状況から農業を始めることに躊躇しませんでしたか？

「何も知らないから飛び込めてここまでやってこれたんだと思います。
たとえば、もし親が農家だったら、『あんな大変なこと……』と思って踏み出せなかったかも。

最初の一年間は、生活に身体を慣れさせて行くことだけで精一杯でした。
夏の日差しや冬の寒さ……もうしんどいと思ったこともあります。

でも、農作業の合間にみる朝日や夕陽がとても綺麗で……
自然の美しさに気づくことができました。

それに、嬉しいことに1年間早寝早起きで健康的な生活をしていると、お肌の調子も良くなったんですよ。（笑）」

——栽培方法はどうやって勉強されたんですか？

「いちごを40年作ってこられた師匠が地元にいて、その方に土作りから学びました。昔から有機質肥料を使った栽培方法でいちごを作られていて、その方のつくるいちごはとても美味しいと評判だったんです。それが、ご病気をされて農業を続けられない状況になってしまったので、ハウスを買取り、栽培方法も引き継ぐことにしたんです。

化学肥料を使うと農薬を使う回数がやっぱり増えてしまうので、有機質肥料だけを使用して栽培しています。」

ハウスごと買い取って栽培方法を引き継ぐなんて、めちゃくちゃ女前です！！
農薬を使わずにフルーツを作るのは難しいと言われている中で、なるべく化学肥料も農薬も使わない方法を実践されているんですね。
（話を聞いているとどんどん古賀さんのファンになっていきます！）

——いちごのほかにも可愛いパッケージの商品が気になりますが……。

「農園で採れた野菜を使用した手づくり石鹸です。私自身がアトピーだったこともあり、安心して使える、身体にいい石鹸がほしいと思っていました。そこで、石鹸工場の職人さんにお願いして、野菜と馬油をふんだんに使った石鹸を一つ一つ手づくりでつくってもらっています。

モロヘイヤ・黄人参・トマトの3種類あって、保湿、紫外線予防、アンチエイジングなど、それぞれ効能が違うんですよ。」

（わたしも気になってモロヘイヤと黄人参を購入！洗い心地が気持ち良くて、やさしい香りに癒やされます。付属の泡立てネットを使うと、少量でふわふわの泡がつくれます。）

——今後の目標を教えてください。

「自分がつくった美味しいもので人を笑顔にできることがすごく嬉しいんです。特にいちごはそれができると感じています。
今後は、もっといろんなマルシェに出店して、お客様と直接コミュニケーションをとっていきたいです。」

いちごの栽培、身体に良い石鹸の開発、そして3月には農園で一般の方が楽しめるいちご狩りも始められるそうです！ますます今後の活躍が楽しみですね！

うるう農園の由来をお聞きすると、フランス語の「幸福」からきているのだとか。
そうだ、わたしたちは農家さんから幸福のおすそわけをいただいているんだなぁ。

うるう農園さんは、2月17日の第8回マルシェにも出店されます。
今月もまた会いに行こう、そしてとびきりの笑顔で幸福のおすそ分けのお礼を伝えよう。
そうやってまた笑顔と幸福の輪が広がっていくといいな、と思うのでした。

【毎月第３日曜日は、福マルシェ！】
=== 第8回【福マルシェ】===
日　程：2019年 2月 17日（日）
時　間：9:30 – 14:30
会　場：鳥飼八幡宮（福岡市中央区今川2丁目1-17）
主　催：福マルシェ実行委員会
入場料：入場無料です