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福マルシェメンバーと学ぶ!オーガニック、無農薬、有機栽培のちがい【前編】

はじめまして!福マルシェメンバーのミカです。

”福岡にとっておきのマルシェをつくる”ため、
スタッフ全員奮闘中であります。

今回わたしが選んだテーマは、
「オーガニック、無農薬、有機栽培の違いについて」です。

飲食にたずさわる方だったり、
お子さんを持つパパさん・ママさんは
ふだん気をつけて買い物をしているかもしれません。

しかし、わたしは「なんとなく身体に良さそう」というイメージだけで、
オーガニック、無農薬、有機栽培のそれぞれの言葉について
具体的にどんな違いがあるのか、きちんと説明できないまま…

マルシェをつくる上で、野菜のこと、農業のこと、農家さんのこと、
知っておくべきことが山ほどある。

これから、福マルシェを通して学んでいこうと思っています。
それではさっそく、いってみましょう!!

オーガニック、無農薬、有機栽培の違いってなに?

まず、それぞれの言葉がどういう意味なのか調べてみることに。

そうすると、さっそく新しい発見が…!

  • オーガニック=有機栽培
  • 「無農薬」というくくりはなく、厳密には「特別栽培農産物」と呼ぶ
  • 栽培方法は、大きく分けて有機栽培・特別栽培農産物・慣行栽培の3つに分けられる

早くも知らない言葉がでてきた…!!
オーガニックと有機栽培って一緒だったんだ…!!
では、ひとつひとつ確認していきましょう。

有機栽培

有機栽培とはなんぞや。
農林水産省の「有機農業の推進に関する法律第2条による定義」によると、

  1. 化学肥料や農薬を使用しない
  2. 遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本とし、環境への負荷をできる限り低減した方法を用いて行われる農業

むむ。すこし難しくなりそうだけど、おそらくポイントはこのへん。

  • 化学肥料や農薬は使わないけれど、国が指定している天然由来の農薬は使用できるため、厳密に言うと「完全無農薬」ではない。ちなみに、落ち葉やゴミの堆肥、家畜の糞などの肥料は使用できる。
  • 農林水産省の基準(JAS認定)を達していないと有機栽培と表示できず、認定なしに「有機野菜」と表示することは法律で禁止されてる。

この認定をもらうためには、
2〜3年その土壌で農薬を使用していないことなど、
さまざまな検査をクリアする必要があります。

また、国が決めた水準を保っている野菜であると公に認められているため、
お値段は通常の野菜より150%〜200%高いみたい。
(一般のスーパーにはあまり置いておらず、少しお高めのスーパーや、食の安全にこだわっているスーパーで見つけることができました。)

特別栽培農産物

初めて聞く「特別栽培農産物」という言葉。
「無農薬」「減農薬」「自然栽培」などは、線引きが曖昧なことなどを理由に、
現在では「特別栽培農産物」に統一されているようです。

農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」には
以下のように記されています。

その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物

*基準(慣行レベル)は各県によって違います。福岡県の基準について興味のある方はこちらのリンクをご覧ください。

つまり、有機栽培の認定はされていないけど、
一般の栽培方法よりも農薬を削減してつくられている農作物は、
全てここに分類されます。

とはいうものの、「特別栽培農産物」という言葉の認知度は低い。
「無農薬」「自然栽培」「減農薬」などの言葉の方が一般的だし、
なんとなくイメージがつきやすい気がしますよね。

どれもはっきりとした定義はなく、
農家さんによっても考え方が異なるようですが、
わたしがそれぞれの違いについて持った印象は以下の通りです。

無農薬栽培
農薬は不使用だけど、化学肥料についての定義は特にナシ。
土や残留農薬についての規定もない。
たとえば、前年に農薬を使用していても、
その次の年に農薬を使用していないなら、
土壌に農薬が残っていたとしても無農薬野菜と言える。

自然栽培
こちらも、「無農薬」と同じように定義はないようですが、
ネットや農業の雑誌でみる限り、この言葉を使用している農家さんは、
天然由来の農薬や肥料も一切使用せずに、
自然(土・水・太陽)がもつ力を最大限に利用して栽培
しているという印象。

減農薬栽培
一般栽培よりも使用する農薬の量を削減して作られている栽培方法。
たとえば一般栽培の野菜が20回農薬を使用しているとします。
そうすると、農薬を10回使用していたとしても、
一般栽培の半分であるため、減農薬栽培ということになります。

この「無農薬」「自然栽培」「減農薬」などは農家さんの自己申告であり、
第三者による認定など明確な基準や裏付けとなるものはありません。

慣行栽培

スーパーに出荷されている、生産地以外表示のない一般的なもの。
スーパーに並んだ綺麗に包装されているお野菜は、
ほとんど農薬が使われているのだとか。
とはいえ、農薬の全てが悪いわけではない、という意見もあります。

まとめ

ここまで自分で調べてみて、なんとなーく、
それぞれの違いのイメージがつきましたでしょうか。

今回わかったことは、この3つ。

  • 農薬には賛否両論ある。
  • 特別栽培農産物の定義はあいまいなものである
  • 本当に安心・安全な野菜を手に入れたいと思うなら、
    農家さんに直接話を聞き、納得した上で購入することが一番

一番最後の、
「農家さんに直接話を聞き、納得した上で購入する」
ことは、福マルシェのテーマでもある
「自分で未来を選択する」ということにもつながります。

自ら知ろうとすること。
農家さんがどんな想いで栽培しているのか、
どんな栽培方法を用いてつくられた野菜なのか。
農家さんと直接話して、信頼できる農家さんからお野菜を買うこと。

自分や自分の大切な人が一番ハッピーになれる選択をする。

福マルシェは、そんな生産者と消費者がつながる場所になりたいと思っています。

わたしたちの想いに共感してくださる方、
出店したい!という農家の方、
仲間になりたい!!という方がいましたら
お気軽に福マルシェ運営事務局までご連絡ください。

おまけ

ああぁ。
農家さんの数だけ考え方があって、何を基準に考えていいのかわからない…
知れば知るほど疑問がわいてくる…

わたしたちが普段スーパーで買っている野菜って、
実際にはどのくらい農薬が使われとーっちゃろうか?

でも人体に影響がないから売っとるとよね…?

自然栽培ってどのくらい難しいんやろ?

農薬で味や栄養に違いがあると?有機栽培や自然栽培の方が美味しいと?

うーん。

うーーーん。

うーーーーーーーーーん。。。。。。
誰か教えて…!!!

あ、いいこと思いついた…♡

さっそく福マルシェのリーダー・ミキティに相談!!

後編につづく…!!お楽しみに♡

photo by 矢野七海

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